以下は Fallout Tacticsからの情報 に基づいています. |
Vault 0 (Vault Zero) はFallout Tactics に登場するロケーションの1つで、シャイアン・マウンテンに建造されたVaultである
背景[]
実験が行われた大部分のVaultとは異なり、Vault 0は社会実験の対象ではなかった。このVaultはコロラド州のシャイアン・マウンテン空軍基地を拡大し補強することで造られ、地下のVault内部もかなり大きな容量を有した。Vault 0 はVaultネットワークの核となることを目的として運営された。
Vault 0には戦前の合衆国の天才たちが低温状態で生き続けており、彼らの脳みそは長期間保存するために冷凍され、専用の"居住区"に保管されている。それらは"カリキュレーター"と呼ばれる1台の大きなスーパーコンピュータに接続された。カリキュレーターは、生き残った他のVaultの居住者たちを教育し、戦前の天才たちの脳と協力して崩壊したアメリカを理想的な社会に設計するために機能するとされた。しかしこれらの崇高な目的の達成は危うかった。戦前にVault 0の建築を掌握していた委員会により、予算削減がされた。その結果いくつかの重要なバックアップシステムに割り当てられていた予算は240億ドルから23億ドルにまで削減され、浮いた経費は930平方メートルの巨大な冷凍貯蔵庫や、Vaultの上級居住者のための最高品質のレストラン、予備のコンピュータ、生命維持装置を含む区画や、ピアノバーの7つの喫煙室、珍しい動物を世界有数の動物園から購入し、収容できる2つの地下ハンティンググラウンドなどの建設に割り当てられ、余った経費は上級委員の給料を増やすために使われた。
だが2077年10月23日、歴史は彼らが間違っていたことを証明した。核爆弾がアメリカを灰に包み込んだ事で、カリキュレーターは活動停止に陥った。沈黙したままシャイアン・マウンテンの地下に隠され続け、ロボットの使用人は戦後の変化に全く反応しなかった。
カリキュレーターが眠り続けて1世紀以上が経った2196年、ガンモリン率いるスーパーミュータントの部隊がVault 0の境界線を突破した時、全てが変わった。スーパーミュータントの行動はVault 0のEPP(緊急講和プロトコル)を起動させた。これは万一Vaultの防衛力が危険な状態に変化、あるいは違反された場合に起動されるよう設計されたものだった。カリキュレーターはすぐにベヒモスを向かわせ、プロトコルに含まれるルーチンを開始した。だがカリキュレーターは覚醒は、建設担当者を青ざめさせるような大失敗を露呈することとなった。予備のコンピュータシステムの不足は、機能の弱体化を引き起こし、電子神経接続ターミナルに損害を与えていた。接続されていた不運な天才たちの63%は死亡し、15%の者は老化の影響と共に放射線被曝の影響を受け、高度の脳障害、痴呆、精神遅滞を患っていた。第一科学者であるナプスタースキーと第二科学者のジョーンズは損傷を修復することができた唯一の人間だったが、残念ながら死亡した。その柔軟性のないプログラミングは知性の欠如によって束縛され、カリキュレーターは講和プロトコルを冷静に実行した。そしてVaultの生産能力を強化するために、活動をブエナ・ビスタ原子力基地や、工業設備を得るためにキャニオン・シティとグレート・ベンドにまで拡大した。
ロボットの生産能力を得たカリキュレーターは、ウェイストランドを人類から護るために人類根絶の任務を開始した。
ミッションとしてのVault 0[]
Vault 0は、プレイヤーキャラクターであるウォーリアーとBrotherhood of Steelパラディンのチームがマシンの暴走を止めなければならない為、Fallout Tacticsにおける最終目標となる。 ウォーリアーのチームは、Vault 0のドアが破壊された核爆発より後に訪れた。彼らはそこで、パラディンロード・マクシマス、タイズ、メイリラ、クロニス、フェニックスから成る悪名高いBrotherhoodのチーム、ダガー・スクワッドと出会う。ダガー・スクワッドはウォーリアーがVaultの警備を破るのを手助けし、カリキュレーターの部屋に入るために必要なエレベーターを確保した。しかしVaultの電力網が爆発し停止した為、ウォーリアーは電源を再起動しなければならなかった。ウォーリアーは多くのロボットや、極低温施設の機能不全により脳に損傷を負ったVault 0居住者の残党と戦いながら、Vaultの警戒区域と居住区、極低温施設を通り抜けた。ウォーリアーは最終的に電力網を回復させてエレベーターを起動し、カリキュレーターのいる隠れ家に突入した。
Vault 0のミッションは、カリキュレーターに到達する為、Vault全体にある3つの電力網を回復させることである。
メモ[]
- Vault 0で使用されている技術、美観、デザインは、他のVaultとはかなり異なる。
登場[]
Vault 0 はFallout Tacticsにのみ登場する。
舞台裏[]
- シャイアン・マウンテンには軍事基地が実際に存在する。コロラド州コロラド・スプリングスに位置しており、米国ミサイル補足システム及びミサイル防衛システムが最も多い土地である。
- シャイアン・マウンテン空軍基地は、映画:ターミネーターシリーズの「スカイネット」と呼ばれる自我を持ったコンピューターのような架空の軍事戦略防衛構想が存在する場所でもある。また Fallout: Tactics全体を通して、ターミネーターを連想させる多くの言及がなされている。
- また、空軍基地はリチャード・ディーン・アンダーソン主演のTVシリーズ、スターゲイト SG-1に登場する架空のプログラム、"スターゲイト"の作戦基地として使用された。加えてシリーズに感謝を表すため、空軍基地には掃除用具入れのドアに'Stargate Command'のサインが書かれていると伝えられる。
- カリキュレーターの機械的外見は、映画:WarGamesに登場するスーパーコンピューター、W.O.P.R.によく似ている。
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