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Fallout: A Post Nuclear Role Playing Game とはInterplay Entertainmentとその傘下のDragonplay(後のBlack Isle Studios)によって開発されたコンピューターRPGである。1997年10月10日に北米で発売された。FalloutはInterplayが1987年に発売したCRPGであるWastelandからの"精神的続編"とされている。デザイナーが挙げた多くの提案の中からArmageddonというタイトルに決まったが、他のInterplayの計画でこのタイトルが使用されるということが発覚し、変えざるを得なかった。そしてチームのお気に入りとして残った名前であったFalloutが採用された。[1]
ゲームプレイ[]
Falloutはターン制の戦闘と疑似等角図(a pseudo-isometric view)による俯瞰視点での操作を用いたコンピューターRPGである。
キャラクターの特質[]
FalloutはSPECIALというキャラ作成システムを使用する。
SPECIALはStrength(筋力), Perception(知覚), Endurance(耐久力), Charisma(魅力), Intelligence(知性), Agility(敏捷性), Luck(運)の頭文字を組み合わせた、キャラクターの７つの基本的な特質の総称である。これはプレイヤーキャラクターのスキルとperksを決定する際に使われる。
開発者は当初スティーブ・ジャクソン[2]のGURPSシステムの使用を意図していたが、1997年2月12日にGURPSシステムを取り下げる決断を下し、新しいSPECIALシステムへと移行した[3]。
スキル[]
ゲーム内には18種類のスキルが存在し、0から200%までランク付けられる。
これらのスキルのレベル1における初期値はプレイヤーの7つの基本的特質であるSPECIALによって決定され、概ね0%から50%になる。
レベルアップの度に5ポイント＋Intelligence値の2倍に値する量のスキルポイントを得られ、それらを振り分けることでスキルを上昇させることが出来る。
18種類のスキルの中から3つにTagを付けることが出来る。Tagを付けたスキルは通常の2倍の割合で成長する。
- 6つの戦闘スキル: Small Guns, Big Guns, Energy Weapons, Unarmed, Melee Weapons, Throwing
- 8つのアクティブスキル: First Aid, Doctor, Sneak, Lockpick, Steal, Traps, Science, Repair
- 4つのパッシブスキル: Speech, Barter, Gambling, Outdoorsman
ゲーム中で見つかるスキルブックはゲーム序盤では見つけにくいが、いくつかのスキルの値を永続的に向上させる事が出来る。
しかし、スキル値が一定に達してしまうと本からの上昇効果は得られなくなる。
何人かのNPCはトレーニングを通して同様にスキルを向上させることができる。
スキルがどの程度まで向上させられるかどうかは、キャラクターの特質にかかっている。
たとえば、低Intelligenceの者は、Scienceスキルを高Intelligenceの者と同等までは上昇させることがない。
いくつかのスキルは、特定のアイテムを装備することによって向上させることが出来る。
例として、ロックピックはLockpickingスキルを向上させる。
薬品は一時的にスキルを上昇させるが、中毒や離脱症状など副作用を持つ。
スキル値が高くなれば、それだけ要求スキルポイントも高くなる。
Traitsとperks[]
キャラクター作成において、プレイヤーは異なる2つのtrait(特徴)とperks(特典)を選択できる。
traitはプレイヤーの特別な生い立ちを表し、その殆どはゲームプレイにおいて奥深い効果を持つ。
traitsは通常、有益な効果と有害な効果を併せ持っている。
キャラクターシートにおいてはperksの下に位置する。
traitは一度選ばれると変更不可能だが、Mutate!のperkによって一度だけ変更可能である。
プロット[]
背景[]
このゲームは、2077年10月23日に起きた、後に大戦争と呼ばれるようになる核戦争後のポストアポカリプス世界を舞台とする。
戦争は2時間以内に終わったが、甚大な損害と破壊をもたらした。
大戦争の前には資源戦争と呼ばれる戦争があり、その間に国連は解散、カナダはアメリカに併合された。
本作は2161年、大戦争から84年後の南カリフォルニアを舞台する。また、Fallout 76の59年後、Fallout Tacticsの36年前、Fallout: Brotherhood of Steelの47年前、Fallout 2の80年前、Fallout 3の116年前、Fallout: New Vegasの120年前、Fallout 4の126年前でもある。
キャラクター[]
主人公[]
Falloutの主人公は、Vaultと呼ばれるシェルターの住人である。
後続のFalloutゲームでは"Vault Dweller"と言及される。
雇用可能なNPC(非プレイヤーキャラクター)[]
ポストアポカリプスのWastelandにおいて、様々なプレイヤーを助けてくれる雇用可能なNPCが存在する。
Fallout 2と異なり、Falloutでは仲間の人数制限はない。
NPCのステータスとアーマーはゲーム全体を通し変化せず、武器のみがアップグレード可能である。
- Ianは以前キャラバンの護衛だった男で、Shady Sandsで見つけられる。 一般的にプレイヤーが最初に出会う雇用可能なNPCである。 Ianは経験豊富な旅人であり、ガンマンでもある。Ianはが装備できる武器はすべてのピストルと10mm SMG(large handgunを含む)であり、leather jacketを着ている。
- Dogmeatは雇用できる唯一の非人間NPCである。JunktownのPhil's houseの外で、Philが家に入るのを妨げている所を発見できる。 Dogmeatを懐柔するにはレザージャケットを着るか、iguana-on-a-stickが必要だ。
- Tychoは元Desert Rangerで現在Junktownに住んでいる。彼はライフル、ショットガン、槍を巧みに使いこなす。
- KatjaはFollower of the Apocalypseの幻想から目の覚めた人間で、LA Boneyardの図書館で見つけられる。Katjaは素手もしくは、SMGを用いて戦う。
ストーリー[]
Vault Dwellerの故郷であるVault 13から物語は始まる。Vault 13では水質浄化と汲み上げを担うwater chipが故障し、Vault 13の監督官は主人公に代替品を見つける任務を課す。
主人公ははPip-Boy 2000と呼ばれる携帯端末を与えられる。これを使ってプレイヤーはマップ探索の軌跡やクエスト目的を保存、アーカイブのリプレイを行うことが出来る。
武器とPip-Boy 2000そして乏しい装備で、カリフォルニアの廃墟へwater chipを探す旅へ出ることとなる。
プレイヤーには当初、Vaultの水供給が尽きるまで150日間（監督官によると4,5ヶ月）の猶予があるが、
The Hubのwater merchantsに手数料を支払いVault 13へ水を送る契約をする事で、100日間延長することが出来る。
water chipを持ち帰るとすぐに、人類を脅かすミュータントの軍隊を壊滅するように監督官から指示をされる。
The Master(以前はRichard Grey)として知られるミュータントは、人間を "super mutants"へと変化、そしてUnityという完璧な世界への計画の下に集めるため、戦前のForced Evolutionary Virus(強制進化ウイルス、FEV)と呼ばれる遺伝子操作ウイルスを使用していた。
プレイヤーは彼を殺害、加えてFEVの供給源であるMilitary Baseを破壊した。かくして侵攻は未然に防がれた。
もし、500日以内に二つの目標が達成されなかった場合、ミュータントの軍隊はVault 13を発見し、侵略し、ゲームに終わりをもたらすこととなる。
この時間制限は、Vault 13の位置がwater merchantsに漏洩することにより400日まで短縮される。
もし制限内にミュータントの進軍を止める任務を失敗した場合、ミュータントがVaultを制圧する映像を見ることが出来る。これはプレイヤーが敗北した事を示す。
もしプレイヤーがミュータント軍に参加することに同意した場合も同じ映像が流れる。
ver 1.1では、Vault 13へのミュータントの攻撃までの時間制限は最大でゲーム内時間13年間まで延長され、ほとんど廃止される。
これはプレイヤーが余暇を使い、ゲームの世界を探索できるようにする為だ。
プレイヤーはMasterの打倒と軍事基地の破壊を任意の順番で行うことができる。
両方の脅威が消え去ったたとき、カットシーンが続き、プレイヤーは自動的にVault13へ帰還する。
そこでVault Dwellerは、Vault 13と全ての人類に対して偉大なこと成し遂げたと伝えられるが、Vaultに戻れば誰もがVaultを出ることを望んでしまうので、Vaultのために立ち去らなければならなくなる。
こうして、砂漠への追放という報酬を受け取ることとなるのだが、それは監督官の目から見ればそれがVaultのためであった。
正史とは別のエンディングとして、主人公が監督官を撃ち殺すものがある。(プレイヤーキャラクターがBloody Messのtraitを取得していた、もしくはゲーム内で負のカルマをかなり蓄積させていた、あるいは手動で撃った場合）
エンディングの後、追放されたVault Dwellerは、彼を追ってVault 13を去ったVault住民の一団と出会い、共に北へ向かった。そこで結果的にFallout 2の開始点となるArroyoの村を築き上げる。
Fallout 2の主人公であるChosen Oneは、このVault Dwellerの子孫である。
ロケーション[]
Vault 13[]
Vault 13はVault Dwellerの故郷であり、彼の最初の仕事は故障したWater Chipの代替品を見つけることである。
居住者は監督官の統率の下で保護されており、Vaultの外へ出る事は許されていない。
Vault 13はホイットニー山の位置とほぼ一致するため、ホイットニー山の下にあると思われる。
また、China Lakeの海軍航空兵器基地の敷地内にあるIndian Wells Valley、通称Bマウンテン山を指している可能性もある。この山はゲーム内の場所のイラストと非常によく似ており、内部に大規模な地下研究センターがあるという噂がある。
Vault 15[]
Vault 15には、まったく異なった主義や文化を持つ人々が居住していたが、人口過密と多様化により人々は4つのグループに分かれ、vaultを離脱することとなった。
それらの内3つのグループは、Khans・Vipers・Jackalsと呼ばれるレイダーとなり、もう1つのグループはShady Sandsを創設する。
Vault 15は現在、幾らかの変異した動物の巣となっている。
ここは多くのウォーターチップを求めるプレイヤーが初めて訪れる場所となるが、ここで発見する事は出来ない。
Shady Sands[]
Vault 13とVault 15の間にある小さな村であり、元Vault 15居住者によるグループによって創設された。 AradeshはShady Sandsを統治し、Vault Dwellerに村の脅威であるラッドスコルピオンの駆除を依頼する。この村では経験豊富な旅人であり、ガンマンでもあるIanを仲間にすることができる。 またAradeshの娘Tandiも彼女が誘拐された後、”村に戻さなければ”仲間とすることができる。 村の中心部には記念碑があり"In remind of hope and peace"と記されている。
Khans raider camp[]
Khansとして知られ、Garlと呼ばれる男に率いられているレイダーの一族がShady Sands付近にキャンプを設置している。
Aradeshの娘であるTandiは彼らに誘拐され、Vault Dwellerによって救出される。この際の救出方法は複数あり、どの方法を選ぶかについてはVault Dwellerに委ねられている。
Junktown[]
Junktownは大破した車の山に囲まれた街である。
この町の創設者の孫であり、ショップオーナーと保安官を兼任するKillian Darkwaterによって運営されている。
Junktownのゲートは夜間は閉められ、ゲートの内側で自己防衛を除いて武器を取り出すことは許されない。
カジノのオーナーであるGizmoは、”商売の邪魔だ”という理由でKillianの死を望んでいる。
プレイヤーはKillianとGizmoのどちら側に付くかを選ぶことが出来る。
この街ではレンジャーであるTycho、野犬のDogmeatをグループに加えられる。
The Hub[]
The Hubは主要な商業都市であり、ゲームにおいて最もクエストの豊富な場所である。
幾つかの地区に分けられており、有力な権力者のグループであるthe Water Merchants,、the Crimson Caravan、そしてthe Far Go Tradersによってそれぞれ統治されている。
プレイヤーはWater Chipを探す際に、Water Merchantsに依頼し、キャラバンを派遣することで制限日数を延長する事ができる。
大まかな場所は、カリフォルニア州ランカスターと一致する。
Necropolis[]
かつてカリフォルニア州ベーカーズフィールドだった場所の廃墟である。
グールによって制圧され、地下に大規模な下水道を持つNecropolisは、Vault 12の影響を受けた場所でもある。
Vault 12は、扉を閉めること出来なくさせることで住民を莫大な放射能に晒すという趣旨の元、Enclaveによって設計された。
このことが大戦争後、Vault 12の居住者をグールへと変化させた。
Necropolisのグールは以下3つのグループに分かれる。
１つ目は地表に住むグールであり、最も数が多く、グールで無い者や部外者に被害妄想を持つ。
２つ目のGlowing onesは重度に放射されたグールで、同種からも嫌われている。
３つ目は都市下水道に住むグールで、Underground ghoulと呼ばれる。
Vaultの住人はこの地でWater Chipを発見するが、同時にミュータントの侵攻を目にする。後にこれが、人類の未来に深刻な影響を及ぼす事になるかもしれない。
Boneyard[]
The BoneyardまたはThe Angel's Boneyardとして知られるこの場所は、ロサンゼルスの風景が残る場所だ。
ここはVault Dwellerが後に訪れる可能性のある街の一つで、ターボプラズマライフルや硬化パワーアーマーといったゲーム終盤の装備強化を受けられる。
同様にプレイヤーはKatjaを仲間にすることが出来る。
Lost Hills[]
(Pip-Boy 2000には単に"Brotherhood of Steel"と表記される。)
Brotherhood of Steelの本部基地。
大戦争以前の合衆国軍もしくは政府から支援を受けた科学者コミュニティにルーツを置く組織である。
基地は、地表に近い一階から地下深くの四階までの地下四階で構成される。
0階は地表の入り口部分である。
The Glow[]
以前はWest Tek Research Facilityだったが、現在では放射線に塗れた廃墟となっている。
レーザーまたプラズマ武器の実験、さらにFEVとパワーアーマーの開発が実施されていた。
The Glowは"ZAX 1.2"と呼ばれる大型コンピューターによって管理されている。
Brotherhood of Steelは入団試験としてVault Dwellerにこの場所へ向かわせ、廃墟内に入った証拠として同組織員の死体からHolodiskを取ってくるように命令する。
この課題の困難な点としては、The Glowの放射能が非常に高く、生き残る為にはanti-radiation drugsを使用しなければならないことが挙げられる。
ここの高い放射線レベルに気付けなかったプレイヤーは、すぐさま放射能汚染に屈服する事になるだろう。
Mariposa Military Base[]
以前軍事基地だったこの場所では、FEVの研究が行われていた。（West Tek Research Facilityの後任施設）
ここが、新しいスーパーミュータントを作り出している場所となっている。
The Cathedral[]
The CathedralはMasterの計画の隠れ蓑であるChildren of the Cathedralのある場所である。
Cathedralの地下にはMasterの居住する隠されたVaultがある。
Production[]
開発者[]
Fallout開発チームは100名近いメンバーを持った（殆どがartist）。
確かに殆どの開発メンバーがFalloutのリリース後離散したが、
その内3分の1は、Fallout2を担当する Interplay's Black Isle部門を構成した。
幾らかの人員は後の計画の為仕事を続け、重要開発者達はInterplayに残りTroika Gamesを形成した。
音楽[]
FalloutのサウンドトラックはMark Morganによって作曲された。
国際版[]
このゲームは国際バージョンにおいて検閲が行われ、幾つかのヨーロッパバージョン（イギリスやドイツ版）において全ての子供が削除された。
この検閲は恐らく、奨励されていたと言う訳ではないが、ゲーム内において子供が殺される危険性があるという事で行われた。
（対照的に、プレイヤーの自由意志による可能性は残されていたにせよ、ゲーム内の活動はこれを思いとどまらせるものだった）
その結果として、NPCからの非友好的な返答、賞金稼ぎが恒常的また繰り返しプレイヤーを襲う、そして
冒険中に様々なNPCがプレイヤーの支援を拒むなどが現れた。
多くのゲームプレイヤーに不満を募らせた事に加え、ゲームからの子供の削除は幾つかのバグを発生させたと知られる。
ゲームに子供を戻すファン制作のパッチでは、検閲とバグの両方が除かれている。
Current availability[]
新しいパッケージ版が時折発売され、基本は一つのDVDにFallout2とFallout Tacticsが同梱されていた。
FalloutはGameTapのゴールドメンバー、時々フリーメンバーも入手可能（GameTapクライアントが必要）
であり、GOG.comでも購入可能（DRM-free version)。
Interplayは彼等自身のFallout, Fallout 2, Fallout Tactics DRM-free copiesをセット販売している。
2014年初頭、SteamではGOG.com同様、Fallout2,Tacticsと同様にFallout1が権利の変更により削除された。
Bethesdaはゲームを確実にSteamに取り戻すと述べたが、他のplatformに戻るかどうかに関しては、確証をしなかった。
2014年6月中、Steamにゲームが戻り、一方で2015年8月再びGOG.comを通し入手可能となった。
Film adaptation[]
Interplay Entertainmentの一部門であるInterplay Filmsは、会社で最も人気のある7つのビデオゲーム（Falloutを含む)を映画化する為、1998年に設立された。
2000年、Fallout映画化計画においてInterplayはDark Horse Entertainmentと提携を結ぶよう提案を受ける。
Brent Friedman (Dark Skies, Mortal Kombat II) は脚本を制作。
結果として、Interplayの脚本が映画となる事はなく部門は解散された。
2011年3月、Nukapediaが起源を共有するThe Vaultにおいて完全な映画脚本が公開された。
Gallery[]
Videos[]
Early concept vision[]
At the Game Developers Conference in San Francisco, held from March 5–9, 2012, Timothy Cain of Obsidian Entertainment held a presentation about the original Fallout' s early development stages. Afterwards, a post-mortem document was released which describes the game's development progress and shows how the team overcame the many difficulties they faced from '94 till its release in September '97. It also provides several early concept art images.
外部リンク[]
- Mirror of the official Fallout website at Duck and Cover
- Mirror of the official early GURPS: Fallout website at Duck and Cover
参考[]
- ↑ The team proposed a bunch of names. We settled on Armageddon for a brief time, but found out another Interplay project was going to use that, so had to switch again. Fallout was team's favorite among the remainder. The other Armageddon was canceled shortly thereafter, but since we had already announced Fallout, it was too late to change back.[1]
- ↑ Steve Jackson games
- ↑ https://fallout.fandom.com/wiki/Vault_13:_A_GURPS_Post-Nuclear_Adventure
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